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マラソン前にチェックしたい、膝の状態

ランニングなどの屋外スポーツに適した、温かい季節がやってきました。様々な地域でマラソン大会が開かれ、挑戦する方も多いと思いますが、無理をしてしまうと急激に膝を痛めることになりかねません。そこで、マラソン大会や練習前にチェックすべき膝の状態と、膝を痛めない予防策をご紹介します。 

 

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こんな症状があったら要注意

こんな症状がでていたら、大会出場及び練習を注意して行なってください。

①膝の筋肉の緊張が強い 
②膝を曲げ伸ばしする度、ボキボキと音がする
③歩く程度でも痛みを感じる 
④練習後に膝に熱感がでる

さらに、以下の症状が膝に現れている場合は、
マラソン大会出場や練習を見送って、治療を受けた方がいいかもしれません。

①安静にしていても膝の熱感が引かない
②歩くだけで膝が痛い
③水が溜まって膝が曲げ難い
④膝の曲げ伸ばし時にボキボキと大きい音がして、痛みがある

 

マラソン前に受けると有効な治療

上記のような症状は、太ももと膝をつなぐ腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)、膝のお皿の下にある膝蓋靭帯(しつがいじんたい)の炎症や、膝軟骨の破壊(すり減り)が原因のことが多いです。 

軟骨の破壊を抑制するには、膝の滑りをよくして、炎症や痛みを和らげるヒアルロン酸注射や、高濃度のヒアルロン酸製剤・モノビスク注射が有効なので、整形外科で相談してみてくださいね。 

また、普段は膝に痛みがない方もマラソン大会前にヒアルロン酸を注射しておくと、走行中の膝の動きを滑らかにすることができます。膝の滑らかな動きでパフォーマンスが上がってタイムが縮まり、大会後の膝の痛みを抑えられたという方もいます。

もちろん、ヒアルロン酸は副作用がありませんので「マラソン前には、ヒアルロン酸注射」という習慣が広まれば、自己最高タイムを更新する市民ランナーが続出するのではないでしょうか? 


執筆 寺尾 友宏/Tomohiro Terao
TC関節機能センター センター長

職務と平行して学んでいた京都大学院の医学研究科では、幹細胞研究に参加するなど、再生医療のような新治療の開拓に強い興味を抱く。
また、現場ではスポーツ整形外科医として医療に従事。杖道を行っていたこともあり、武道を始め、テニスやゴルフ、野球、サッカーなどの様々なプロアスリートを診療してきた実績を持つ。
このような背景から、ミクロ(細胞)とマクロ(動き)の総合的な回復を信条として治療にあたる中、特にPRP治療の症例は600例を超える。
http://www.joint-function.com/


資格
日本整形外科学会 専門医
日本整形外科 スポーツ医
日本整形外科学会 運動器リハビリテーション医
日本医師会 健康スポーツ医
日本医師会 産業医
日本体育協会 スポーツドクター


著書
『万能細胞医療—衝撃の未来医学』メタモル出版(2010年)
『「正しいクセ」を身につければ腰痛は治る!』洋泉社(2012年)

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